無人惑星サヴァイヴ感想

第二話 回避は不可能!?

 カオルもすごいけどルナもすごいな。

 いくらシャアラが小柄とはいえ、片手で彼女を引き上げるし。しかもシャアラを背負って跳ぶか! 短い時間とはいえクレーンにつかまって二人分の体重を支えるし、すごーい力持ちー。
 これはあれか。ロカA2のある星って小さい感じがするから、ルナのいた火星の方が重力が大きくて、ルナはロカA2では力持ちってことなのか(ドラゴンボールを思い出す理論だ)。でもそうするとロカA2より大きいサヴァイヴでみんな体が重いって事になっちゃうからおかしいよね(笑)。まあこれくらいのこと気にしてたら、その後のサヴァイヴでの彼らの活躍は見られないか。力持ちなのはルナだけじゃないしね。
 それはそれとしてカオル、声くらいかけようよ。ルナがクレーンに気づいて飛びつけたのって奇跡だよ。素早い状況判断はさすがというべきなのかもしれないけど。
 それにしてもカオルがいることルナもシンゴも完璧に忘れてるのが笑えます。そもそもカオルを助けるために飛び込んだのに、員数外か。カオルが一言もかけないからだよ……。一話ではあれだけべらべらしゃべってたくせに、肝心なことは言わないのかよ! 彼の弱点がコミュニケーション能力不足なのがよく出てますな。

 本放送時、この二話を見逃しちゃったので、DVDが出てから見ることができたのですが、これを見てたらみんなの印象ってだいぶ違ってたかもしれないです。ルナの超人パワーのこともわかるし、カオルが無口だけどナイスガイ(笑)だってこともわかるし、一度逃げたベルが戻ってきてたこともわかるしね。カオルの笑顔が二話ですでにでてたってことにちょっとびっくり。

 さて、コロニー内での火災という重大事故にもかかわらず、ハワードパパの手にかかればもみ消すことができるそうです。あれだけ見物人がでれば事故があったことはもみ消せないだろうけど、その原因となった彼らの責任を問わないようにしたってことなんでしょう。まあ死傷者がなかったからこそできた技だろうけど、パパの有力者ぶりがすごい。ハワードも威の借り甲斐があるね。
 ところで、シンゴだけじゃなくてカオルも助けてくれたことに気づいたルナは、次の日の学校でカオルにお礼を言ったのでしょうか。まあ通報のことだけでクレーンのことまでは気づいてないのでしょうが、ルナの性格だと声かけないわけはないよね。
 後でシャトルの通路でカオルに声をかけるとき、わりと気安い雰囲気だったから、あれが初めての会話ってわけじゃなさそうだし。でもその後の「カオルっていつもああなの?」って言葉を聞くと初めての会話という感じもする。どっちかな。旅行まで一週間もあるから、会話があったって方がおいしいし、会話はあったことにしよう(笑)

 さて、修学旅行。チャコがついていくのは予想通りですけど、いくらもぐりこむ手段がそれしかないといっても、ルナがうかつすぎておかしい。私みたいに前の晩にどれほど完璧に準備しても、出る直前まで何度も確認してしまうタイプだと、この方法は無理だな。けど、チャコはルナの荷物全部出しちゃったのね。残しておいてくれれば後々役にたったろうに。
 シャトルでつぶれそうになるルナ。この頃はギャグ顔がたくさん使われてますね。三話以降はずいぶん少なくなりますが。それにしても未来もラッシュや渋滞はなくならないようで。

 ここでのシャアラとの会話がちょっと切なかった。シャアラはパパに送ってもらうはずだったけど、パパの会議でシャトルで行くことになったってとこ。シャアラが行方不明になったとき、シャアラのお父さん、どれほど後悔したんだろうって思うと辛いな。お父さんが送ったからってどうにかなったわけじゃないけど、なんで送ってやらなかったんだろうってやっぱり思うんじゃないかなと。

 ステーション到着。ルナの荷物他の子に比べて大きいんだけど。シャアラは小さすぎるような。修学旅行何泊するんでしょうね。シャアラそれで大丈夫なのかなあ。
 それはそれとして仕切るメノリに惚れ惚れしたところで、一時停止! ステーションの時刻表でどこ行きの船が出ているかに注目!!

 ビーナス、ジュピター、昴、ジュピター、シリウス、ベガ、アース、アンタレス、カストル。

 ジュピター行きが一時間に一本出てますよ! ビーナスとアース行きもあるし、ロカA2って太陽系にほど近いのかしら。これだけ太陽系との行き来があるってことになると、火星にいたルナが転校してきたのも不自然じゃないな。どどどど田舎扱いだけど。太陽系。
 でも、「未発見のビースト」のうわさにしても、太陽系との行き来が全くなくて、太陽系の存在感が全くなかったりしたらそもそも発生しないのか。ごく一般の中学生シャアラの口にのぼるくらいのうわさなんだから、やっぱり太陽系はそれなりに身近な存在なのかな。
 現在の日本人の私たちにしても、アフリカやら東ヨーロッパやらの生活習慣や自然環境なんてよく知らないし、「アフリカの山の中ではこんな生き物がでるんだよ」って言われてもそれが合ってるのか間違ってるのかわかんないんだから、それと同じくらいの感覚なのかな。未発見のビースト。
 まあ、な。火星のコロニー完成まで100年かかってまだ22世紀なんだから、太陽系の開発がまだ終わってなくても、そのほうがかえって自然な流れだよね。むしろ太陽系がまだまだ人類の生活の中心でもおかしくないわけで。孤児となったルナが火星で育つのもそう考えると納得できるような気も。ロカA2では田舎扱いだけど、最初にできたコロニーなだけに、孤児院とかそういう公的な機関がそろってるのかも。

 だからそれはいいんだ。ただ、火星のコロニー作るのに100年かかってるのに、30以上の植民惑星ができるのに十数年しかかかってなさそうなのが納得いかないだけで。
  時刻表に出ている星、シリウスが地球から8.6光年で一番近くて、アンタレスが604光年で一番遠いということなのですが、そんなあちこち開発するって、火星の経験活かしたにしても早過ぎやしませんか? いくらワープ航法があって距離にあまり意味無くなってるからって、開発が可能かどうか探索も必要だし。
 ロカA2の様子からすると、完成直後じゃなくて、何年も稼働しているコロニーっぽい。しかも昴とかカストルまで一般の航路が出来てる。何年ごろできたコロニーなんだろう。で、今何年なの!? 人類の発展ってほんと驚異的だったんだな。それと、地球って人が住めないはずなのに、一般の船で行けるのはなんで? 観光地?(どうでもいいとか言ったくせにこだわりまくり)。ちなみに星の距離についてはここ参照。

 リーダー決めで、自分がやる気満々なのに、みんなの意見をきくメノリ。ハワードにもわざわざ声をかける。これは気遣いっていうよりは、やるべき手順を踏んでいるって感じがします。立候補するのではなく自分を推薦させる流れに持って行くのは流石っていうか優等生のとる、ある種姑息な手段だ。でしゃばりっていう批難を受けないように予防線はっておくんですよね。常に正しいことをしようとするメノリの頑なな面が伺えるエピソード。ちなみに初登場の時も手に持ってたかわいらしいポーチのようなものは、モバイルパソコンだったようです。
 自分が正しい立場に立っているという自信があるからメノリは強いなあ。娯楽施設に入ろうとするハワード達が大勢でいくら脅してもゆらがない。ハワードは「親父が連邦議員だからって調子にのるな」って捨てゼリフを吐くけど、メノリを支えてるのはそんなものじゃないから効果があるわけない。つか、ハワード、それ君のことだよ。痛い目にあうのはさー。
 で、突然重力嵐。こんな時でもちゃんとリーダーなメノリ萌え。そしてこんな時でも操縦席にはしゃぐハワードの馬鹿さ加減が痛々しい。痛い目にあったことがないから緊急事態だってことがちゃんとわからないんだね。
 さて、シャトルが切り離された原因となった手と、ハワードのカメラが後々また出てくるわけですね。手はともかくカメラの方は忘れてました。最終回でメノリの後ろに出てきた写真と正月のスペシャルで出てきた写真はこれで撮ったんだよね。
 手の方はなあ。本当に自分の責任ってちゃんとわかってたのかなあ。あの態度はちょっと微妙。わかってるから責任転嫁に必死ととれないこともないけど。その後の彼のことを思うと責任を感じていたとはとても思えないんだけど。
 慌てふためくハワードと対照的に冷静に状況を分析するメノリとシンゴがすごい。ルナは一度遭難した経験があるけど、メノリとシンゴはどうだろう。
 メノリはそれだけリーダーでなくてはならないという、強迫観念(と言っていいのかな)が強いととるべきなんでしょうか。シンゴはなんだろう。もともと動じない子なのかな。サヴァイヴに落ちてからもかなり冷静だったもんね。
 そして大ピンチのまま次回へ続く。

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