プレイ記録 ヒノエ 蜜月     前のページに戻る目次に戻る遙か部屋に戻るトップに戻る

<勝浦デート>

 勝浦で足止めくっているうちに、ヒノエくんからお誘いが。
 前も楽しかったから、期待してるよとうきうきお誘いに乗りました。
 ところが、あちこち出歩く前に迷子に遭遇。一緒にお母さんを捜してあげる内に日が暮れてしまいました。お母さんは無事に見つかったのですが、母子の様子を見ていた望美ちゃんはセンチメンタルに。

「うちのお母さんも心配してるかなって。私が、ある日突然いなくなっちゃったんだもんね…」

 怒濤のように過ぎていく日々、また皆を助けなければという使命感から普段はあまり元の世界のことまで考えられない望美ちゃんですが、ふと郷愁を刺激されてしまったようです。

 そんな望美ちゃんにヒノエくんも憂い顔。
 天女は月の都に帰るのが当然だとそう言いながらも、

「帰るなって言ったらどうする?」

 蜜月イベントは声がついてないのが残念でなりません。
 これ以外にも、熊野はあちこちでヒノエくんとデートができますね。

 うーん。ネオロマンスって感じ。

<京の怪異を鎮めるために> 

 情報収集へと向かった法住寺では、追い返されてしまったので、忍び込もうってことにしてみましたら、譲がヒノエの踏み台になるイベントが。
 不満そうな割に断らない譲が面白い。
 神子のためだとかなんとか言われたんでしょうねえ……。
 せっかく頑張ったのに、リズ先生の力なら、踏み台は要らなかったことが判明。

「せっかくの身長活かさなくちゃもったいない」なんて言われてましたけど、活かされてないから!(笑)
 どこまでも報われない男だな、お前って。

 あと、やっぱりヒノエと仲良しなのが微笑ましい。
 所構わず望美ちゃんにちょっかい出すのに、嫌いじゃないんですね。ヒノエくんが本当にいい男だからだろうな〜。ただのちゃらい女たらしなら抹殺してるだろう。
 あなたに近づく男は消してやりたいとか物騒なこと言う譲ですが、だからといってその目や言動が嫉妬で曇らない辺り、案外器は大きいと思うんですが、ひいき目ですかね。やっぱり。

<雨の日の…> 

 京の怪異を鎮めなければならないのですが、ある雨の日、憂い顔のヒノエくん。

「何かあったの?」

 こちらに気づいたヒノエくんはいつものように軽い調子で「もしかして、オレのことが心配?」とかわしにかかりますが、望美ちゃんはまっすぐに「心配だよ」。
 とたんにヒノエくんの調子がきりかわります。

「姫君は優しいね。…こういうのも悪くない。優しくされるのも、悪くない。心地よすぎて溶けてしまいそうだよ」

 優男なセリフまわしは、シリアスな場合でもそのまんまなんですね。こっちは溶ける前に砂糖の山に埋もれてしまいそうです。

「熊野のことが気になっているの?」

 流されない女、春日望美。
 この状況で熊野云々をもちだせるとは、なかなか。そんな君だから、譲くんも将臣くんも、変わらぬ関係でいられたんでしょうけれどもねえ。
 まあ、でも、その反応は外れというわけではなかったようです。
 熊野と自分は切り離せないと言うヒノエくん。

 このまま雨が止まずにいれば、世界から切り離されてずっと二人でいられるのにと。

 だがしかし、口に出した言葉は、雨が止まなければ天女が羽衣を得ても帰れないからというものだったので、その真意は望美ちゃんには伝わらず。伝える気もヒノエくんにはないようです。お前を困らせたいわけじゃないしねと。

 戦の終わりが見えてきたこの頃、ヒノエくんはやがて来る別れのことを考えて悩んでいるようです。

<決戦前夜> 

 壇ノ浦の決戦の前「ヒノエくん、いつまで一緒にいられるんだろう」を選択。
 ちなみに今回も「景時さんかなあ」でした。結構景時さんイベントも見たはずなんですが、やっぱり本腰入れて攻略にかからないと、 選択肢は変わらないみたいですね。

 明日の戦は源氏の勝利で終わると断言するヒノエくん。その理由はなぜかわかるかときかれました。
「ヒノエくんが味方しているからだよね」
「龍神の神子がいるからだよね」
 というのも楽しそうなんですが、うちの望美ちゃんは甘い雰囲気に鈍感で、真面目な子なので、「そんなこと言って気を抜いちゃだめだよ」にしておきました。

「もうちょっと肩の力を抜いてもいいんじゃない?」

 ヒノエくんに言われると、そうだよなあって気分になりますね。これが譲だったら、「お前が抜け」って言いたくなる(笑)

「お前とオレがいるんだ。勝つのが当然だろ。違うか?」

 違いませんとも。
 ヒノエくんは普段、姫君とか花とか天女とかって呼び方をするので、「お前」って言われるとやっぱりどきっとしますねー。譲が「あなた」だからよけいにかもしれないけど。将臣くんも「お前」だけど、あれは幼なじみ呼びだからなー。先生の「お前」も、弟子として聞いてしまうし。ヒノエくんの場合は、「オレのモノ」的な響きがあるから、どきっとするんだろうなー。

 自信家ヒノエくんは、明日の戦なんてどうってことないと言いきります。問題はその後だと。

@「熊野に何か心配事があるの?」
A(ヒノエくんと別れなきゃいけないのかな…)
B「よかったら、私と一緒に来てくれない?」

 どーれーにーしーよーうーかーなー。
 ヒノエくんといつまで一緒にいられるのかと考えていたってのに、いきなり熊野に何か心配事がとかって、それはちょっと乙女失格だろう。でも、戦の話をしてるんだからありなのか?

 ありなのかも。

「熊野に何か心配事があるの?」

 こっから甘い方向へもってってみやがれという、私からの挑戦状(笑)

「平家という共通の敵があるから――鎌倉がきな臭い――熊野に飛び火しないよう――」

 ってさすがに甘くはならないか。ヒノエくんはシビアに現状の分析を始めました。
 でも、望美ちゃんはそれで思い出したようです。ヒノエくんにとって熊野がどれほど大事なものなのか。どんなに想っていても現代に帰る自分と彼は一緒にいられないんだと。
 この前京でヒノエくんが悩んでいたことを、今度は望美ちゃんが考えることになってしまったわけですね。

「オレを見て。うつむいてちゃ花の顔(かんばせ)が見えない」

 ヒノエくんの方は、何故かもうふっきれているようです。

「戦もその先も、お前が心配することじゃない。――お前を泣かせるような結末は見せないからさ」

 何か考えがあるみたいですね。熊野の別当殿は。

<惚れた女> 

 壇ノ浦の戦いは、置いてきぼりをくらった清盛との戦いになりました。

「清盛は強いよ。恐くはないかい?」ってきかれたので、
「恐くても負けるわけにはいかない」を選択。

「ホント、いい顔だね。惚れ直すよ」

 こんな時にまでまだ言うかーって照れる望美ちゃんに、こんな時だからとしれっと返すヒノエくん。ええもう、さすがですとも。ネオロマンスを体現する貴方にどこまでもがんばってもらいましょう。

「惚れた女を守れないようなヤワな男じゃないって見せてやるよ」

 言いましたねー。惚れた女ってはっきりきっぱり。
 美しい花に惹かれない蝶はいないなんて、一般論にぼかした言い方の多いヒノエくんですが、やっぱり最終決戦は違いますね。

 ヒノエくんは火属性だし、あっさり清盛撃破。

 清盛は最後の悪あがきをしようとするんですが、「逆鱗がない!?」 って、悪あがきもできず封印されました。この時空ではどこにいったんですかね、黒龍の逆鱗。

<波間の極楽デート> 

 戦も終わり、白龍に力が戻ったので、帰れるそうです。
 そこへ待ったをかけるヒノエくん。

「明日の朝までオレに時間を預けてくれないかな」
「ええっと…うん、いいけど」

 望美ちゃんの歯切れは悪いのですが、ヒノエくんは嬉しそう。

「姫君を波間の極楽へおつれするよ」

 夜の海に二人きりで船をだし、十六夜の月を見上げ、海の上ならなんでもオレの思い通りだという熊野の頭領。
「お前はオレの操る船の上にいる。全てはオレの思うがままだ。怖くはないかい?」

 ちょっ、この雰囲気はなに!? 

「怖くないよ、沈んだりするはずないもの」

 ってかわしてみたい気もするけど、さすがに事ここにいたってそれはヒノエくんが気の毒だろ!

(そんなこと聞かれると、意識しちゃうよ…)

 望美ちゃんには気の利いたセリフは出てこないだろうと、沈黙を選択したのですが、「まったくお前は可愛いよ」って返ってきました。間違えたかも〜。さすがにこれはむずがゆい〜。
「凛々しい姫将軍だってのに、こんな風に恥じらうなんてさ、誰が想像できるだろうね」……想像してる人はいるかもしれませんよ。譲とか譲とか譲とか。

「知っているのは、オレだけ……だろ?」

 ええまあ、残念ながら。知りたかった人はいるでしょうけども。譲とか譲とか譲とか。
 ヒノエくんの情熱的な告白はまだまだ続き、望美ちゃんを自分に夢中にさせるつもりだったのに、逆に自分が望美ちゃんに夢中だと打ち明けてくれるわけなんですが。

「お前の知らない夜の海を見せてやるよ。途中で疲れて眠ったりするなよ?」

 ってとうとう、今夜は眠らせない宣言ですか!? ちょっとヒノエくん、あんたどこまでいくつもり?
「忘れられない…夜にするからさ」
「うん」
 って望美ちゃん、そんなに無邪気な顔でうなずいてていいんでしょうか。おばさん余計な心配しちゃうぞ(ってホントに余計だよ)

 まあ、朝も望美ちゃん、無邪気に笑ってますからね。
「すごく楽しかった。大切な思い出するよ」って。
 何があったんだろうなあ。
 で、白龍への願いですが、望美ちゃんが口にする前に、ヒノエくんは「帰れ」と。
 昨晩あんなことが(どんなことだ)あったってのに、あっさり帰れと言われた望美ちゃんはびっくり。
「本当にいいの?」と念を押してみても、
「決めるのはお前だろ。オレじゃない」 とつれないヒノエくん。

「そんなこと言うなら、本当に…帰るからね」

 拗ね気味に漏らした言葉で、元の世界へ戻されてしまう望美ちゃん。
 最後に聞こえたのは、「元の世界で待ってな」というヒノエくんの声。
 元の世界で元のまま流れる時間。どうしてヒノエくんと別れてしまったんだろうと後悔しても、白龍の逆鱗をいつのまにか無くしてしまったので、京には帰れないと嘆く望美ちゃん。

 過ぎゆく時間。いつのまにか季節は春。ヒノエくんに似た人を探してしまう癖だけが望美ちゃんに残ったもの。ところがそこへ現れたのは……。

 っていうEDでした。
 お前のためなら時空のへただりなんてないも同然。お前の望みならなんでもかなえてその嬉しい顔を見ていたいんだというヒノエくん。欲しいものなら、熊野もお前も両方手に入れるという男前なヒノエくん。

 いやー、最初から最後までデート三昧なイベントといい、糖分100%なセリフといい、何から何までネオロマンスなヒノエくん蜜月ルートでございました。

 ヒノエくんてば、カッコ良すぎ。
 譲なんて全部かっこ悪いし、先生もあちこち弱くて情けない部分が見え隠れするんですが、ヒノエくんは完璧ですな。ブラボーな男だまったく。熊野は安泰ですね。
 望美ちゃんの幸せもね。

<だから> 

 蜜月からやるなよ、と自分に突っ込み。
 先生のルートをたどって、通常からやらないとわけがわからないかもと、それがわかってたってのに、蜜月からクリアしてしまいました。
 通常EDを目指していたはずが、途中で何かを間違えたらしく、蜜月にしか行けなくなってしまったんですよ。しくじった。

 このルート、別に悪くはないんですが、最初からとにかくデートデートで、そのうちヒノエくんは一人で別れのことを考えて悩み出すので。えー? 望美ちゃんの気持ちは? って思ってしまいました。そしたら、最後の方では望美ちゃんも悩み出すし。え? 望美ちゃん、あんたいつからヒノエくんのこと好きだったの?

 ヒノエくんの蜜月ルート、非常に甘くて楽しかったんですが、その甘さはどこから来てるかって言うと、最初から二人は両思いだってのが前提にあるんですね。
 譲の場合は、幼なじみなので、最初から望美ちゃんが譲のこと気にかけていても不自然じゃないし(それに両思いになるの最後の最後だし)、先生のルートの場合は、ちゃんと望美ちゃんの気持ちが盛り上がっていく過程があったんですけど、ヒノエくんの蜜月は、望美ちゃんの気持ちは最初からヒノエくんが好きってことになってしまっていて、そういう意味での盛り上がりには欠けるなあと思ってしまいました。
 だんだん二人の気持ちが通じ合っていくっていう、そこを求めるルートじゃないんですね。すでに両思いな二人のラブラブっぷりにあてられる(笑)ルート。

 おいてきぼりといえば、ヒノエくん、カッコイイのは確かなんですが、EDは好みじゃないなと思ってしまいました。
 だって、一方的すぎるんだもん。
 戦が終わった後どうするかって悩んでて、その結論を一人で出してしまうなんて。自分はまた逢えるって知ってるからいいけど、あんな夜のデートをしておいて、じゃ帰れってひどいぜ。
 白龍になんて望むのかって尋ねておいて、 望美ちゃんが答える前に帰れなんてずーるーいー。せめて望美ちゃんがなんて言うか聞けよ。
 望美ちゃんが「帰る」という結論を出したから、熊野を捨てられない自分が会いにいくという方法をとるって形にしてくれたほうが、よりカッコ良かったのにな。

 望美ちゃんを困らせたくないっていう、愛情からきた態度なんでしょうが、望美ちゃんはそんななにもかもお膳立てしてくれないと動けないようなおじょうちゃんじゃないぞと言ってやりたい。

 望美ちゃんの強さを愛する私としては、おんぶにだっこで全部おまかせしても間違いがないヒノエくんの頼もしさに寄りかかるのではなく、強い二人が共に立って歩んでいく形を見せて欲しかったのでありました。

 それから、これはいうだけ野暮なんでしょうが、白龍の逆鱗があんな便利なアイテムだなんて反則だとも思った(笑)
 だったら別に、両方を行き来するのは望美ちゃんでもいいし、他の人のルートでも帰る帰らないって悩む必要もなくなるんじゃないのかね。

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