想像力でGO!

「にらめっこで勝負だメノリ!」
「はあ?」

「負けたら三回まわってワンと言うんだぞ」
「他にメノリに勝てそうなもの、思いつかんかったんやな、ハワード」
「うるさい!」
「ちょっと待て、どうして私がそんなこと…」

「ほないこかー。にらめっこしましょ、わろたら負けよ。あっぷっぷー」

「ぶっ」
「あっはっはっは。なんだよメノリその顔ー。はーっはっはっはっはっは、はーはーはー…ぜいぜい」
「予想外やな…」

「……私の勝ちだな」

「うっ」
「さあ、言ってもらおうか」

 

 

想像力でGO!

「ベルって背が高くていいよねー」
「え?」

「物がとれなくて困ることも少ないし」
「まあ、そうだね」

「何より目線が高いのがうらやましいよ。僕とは全然視界が違うんだろうな」
「そうねえ。わたしとも違うんでしょうねえ」
「……」

「いいなあ」
「いいわねえ」

「…じゃあ、試しに見てみるかい?」

「うわあ、やっぱり気持ちいいなあ」
「ずいぶん遠くまで見えるのねえ」
「……」

「でも、真ん中ってちょっとしんどいな」
「一番上は高すぎて少し怖いわ」

「……二人とも、せめて一人ずつにしてくれないかな」

 

 

 

想像力でGO!

「操縦席ってかっこいいね」

「そこからだと、やっぱり見え方も違うの?」

「いいな。かっこいいなあ」

「……少し、座ってみるか?」
「いいの?」

「わあ、広いね。海、きれいだねえ」
「……」

(そこに座れと言ったわけじゃないんだが。…さすがに少し操縦しづらいな)

「カオル、ありがとう」

(まあ、いいか)

 

 


一応さっきの続きです。

想像力でGO!

「あら、アダム。いいところに座らせてもらってるわね」


「カオルが操縦教えてくれたんだ」
「そう、よかったわね」

 

「アダム、そういえばメノリが探していたわよ」
「あ、そうだ。ヴァイオリン教えてもらうんだ」


「メノリは船室にいるからね」
「うん、ありがとう。ルナ」

「……」

 

 

 

「カオル、私もそこに座らせてもらっていい?」

「!?」

 



 

お粗末様でした