シャアラ、大好きだ。
この話は、ベルシャではないです。ルナのこと大好きな二人の話。
ベルと後半のシャアラは、精神的に一番安定している二人なのではないでしょうか。
この38話は、放送時に見たときは好きな話でした。
というより、今後を期待させられた話、でしょうか。
この前の37話で、カオルがルナを気遣う様子を見せ、ベルもルナを気にかけていました。
それを見て、シリーズ前半はルナ以外のメンバーの心の成長を描いたので、後半はルナの番だと思ったのです。
いつもまっすぐで正しいルナは、そうあろうと頑張っているだけで、実はもろいとこもあるのだよという
そういうところを見せる話なのかなと。
実際この38話で一人になったルナは、愚痴もこぼすし、かんしゃくも起こすし、
一人という状況では弱くなってしまうという面が存分に描かれていましたから、
今後その弱い面をどうするのかなと、期待したわけです。
そして39話でみんなに励ましてもらい、40話ではベルのプロポーズと続いた展開は、
まさに期待通りで、ひゃっほうと叫びながら見てましたが、その後が…。
だもんで、今見ると少しため息が出ちゃいます。
この話で一人になり、死ぬかもしれない状況に追い込まれたルナが思い出したのは、
お父さんのことというのも、今見るとせつない。
毒針に刺されて生死の境をさまよったハワードが仲間の事を思ったのと、対照的というか。
クレバスに落っこちかけたカオルがルイに思いをはせたのと、近いように思います。
カオルの場合は死を覚悟したわけで、思い出を支えとしたルナが同じとは言いませんが、
仲間の存在がいまひとつ軽いという点で同じかなと。
カオルはルナのおかげで、今自分が持っている関係を見ることができるようになりましたが、
カオルに仲間を認識させたルナの方は結局最後までお父さんのこと引っ張りますからね。
放送時に見たときは、これから仲間の存在も大きくなっていくのだろうなと、
思えたのでそれでもよかったのですが。
そういうわけで、今見ると少し苦い38話なのでした。
05.01.16