ひどすぎるよみんな! 一週間もベルほったらかしで、カオルがいなかったら死んでるよ!
せめてマントくらい持ってってやってよー

と叫びたくなるのは、私がベルひいきだからでしょう。
今回はずっとこの調子で文句多めの後書き・感想なので、そんなの読みたくないという人はウィンドウを閉じてくださいませ。

いや、ちゃんとわかってますよ。
ほったらかしになっちゃったのは、それだけ食糧事情が厳しかったんだろうってことは。
明るいうちは食料探しに全力を傾けなければならないし、
そうなると暗くなってから森を通ってベルのところに行くことはできないしってことは。

でも、でも。ぼろぼろのベルを見るとつい、文句の一つも出てしまうのです。

ルナに対しても、つい言いたくなってしまう。
ベルの話に感銘をうけたなら、あなたのすべきことは一人でベルを手伝うことではなくて、みんなを説得することよ。
やっぱりベルは正しい、家作りを急がなくてはと思ったなら、みんなで作業をすすめなければ。
それがリーダーの役目でしょうーとか。
食料探しもやっぱり大事だから、一人で手伝おうと思ったのかもしれませんが、
そこはみんなと話し合って、役割分担をするとかしてほしかった。

ふらふらなベルを見てしまうと、、一日でも早く完成させるためにみんなでやろうと、そうルナには動いてほしかったと
思ってしまうのです。

ただ、最後に洞窟にやってきたハワードにかけた言葉は見事ですね。
「今ごろ来て遅いんだよ」とは絶対言わない。
こういう気の使い方はルナ上手ですよね。
私は「遅い」と言ってしまうタイプなので、ルナのこういうところには頭が下がります。

文句に戻ると(戻るのか)

演出にも不満が残ります。
あの描き方だと、ベルががんばったのは、みんなを守ろうとしたのではなく、
お父さんのようになりたかったから、というふうに見えてしまうんですもの。
父さんのように、みんなを守る家を作れたー! やったー! てそんな風に。
もうちょっと冬が来るってことの大変さを強調して、
「父さんのように」ではなく、あのとき知った冬の厳しさから「みんなを守る」という気持ちの方を強く出してほしかったな。

まあ、これはベルのお父さんが素敵過ぎたからそう見えるのでしょうけど。
ベルはちゃんと、みんなのためにがんばってましたよね。

そんなわけで、大好きな話の一つではあるのですが、
好きなだけに欲が出て、ああてほしかった、こうしてほしかったと、愚痴の多くなる21話。
ベルとカオルの話になりました。

カオルは一番行動半径が広そうなので、あちこち動き回っている分、
きっと他のメンバーより、気候の変化を強く感じていたのではないかと思います。
それで、なんとかしなくてはとは思っていたのでしょうが、具体的にどうすればいいかという知識はないし、
ましてやこの頃のカオルに、「気候がおかしいからなんとかしよう」とみんなに提案するなんて芸当は不可能。
そんななか、具体的な提案をみんなにしてみせたベルのことを、カオルはすごいと思ったんじゃないかと、
それで書いてみた話です。

ただ、この二人の話というのは難しかったです。

むしろカオル視点で書くべきだったのかな。

05.01.29

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