そういうわけで、この6話のラストではルナが背負っているリュックを7話ではハワードが背負っていたのです。
この話の原案は妹です。ありがとう、妹よ。
「おねえちゃんって、どうでもいいとこばかり書いてるよな。誰もそんなとこ求めてないと思うで」
と常々私の話へ感想をよせてくれているのですが、
君のくれたこのネタ『どうしてハワードが食べ物が入っていないリュックを背負うことになったのか』は求められているのかい?
さて、未来っこの体力にびっくりの第6話。
ルナが大石をトカゲの口につっこむは、足もろくにかけられそうもない大木にみんなしてするする登るは、
さらにはメノリが山に登ると言い出すは。……その山、雲かかってますよ?
そんなところを気にしていたらサヴァイヴは見られない、か?
メノリのリーダーぶりが光っていた話でもありましたね。
食料や水の他に火が必要だと指摘して役割を割り振ったり、トビハネを見て食料だとみなしたり、
冷静な判断でございます。(「あの山に登ってから帰る」は冷静なのか……)
「お前が昼ご飯にされるぞ!」とか、「たとえ一人になっても必ずみんなのところへ戻らなければならない」等
名台詞も多く、メノリ好きな私にはたまらない話です。
だがしかし、私が一番気になったのは「冥王星で経験があるんじゃないか?」というセリフ。
宇宙時代に火おこしの経験があるわけないだろう! と思いっきりつっこみました。
微妙な表情のベルもきっとそう言いたかったに違いないと。
メノリに悪気はないのでしょうが、冥王星をどんな田舎だと思っているのか。
この世界の宇宙開発の状況はどうなっているのでしょうか。1話での説明によると、
・ 21世紀中に反重力とワープ航法が実用化され、それから100年の間に発展した。
・ 22世紀にはコロニーでの生活が普通となり、30以上の植民惑星がある。
・ 21世紀の中頃には地球に住めない状況になる。
・ まず最初に開拓されたのは火星で、100年かかってコロニーを作った。
・ 火星の開拓中に犠牲者がでている(ルナの父もその一人?)
・ 火星や冥王星の未開発地区には未発見のビーストが出るというようなうわさがある。
ということなので、
私はずっとサヴァイヴの世界では、せいぜい太陽系とその周辺までしか宇宙開発はすすんでいないのだと思っていました。
だって、21世紀の中頃から100年かけてコロニーを建設し、そのコロニーの建設中の事故でルナのお父さんが亡くなったなら、
そんな遠くまではいけませんよねえ。(まあ太陽系周辺に30以上の植民惑星が作れるのかということは疑問でしたけど)
ところが、後にポルトさんの証言でおもいっきり外宇宙に人類の活動が広がっていることが判明。
ほんまにサヴァイヴ世界の宇宙開発年表はどないなってんねん(チャコ風表現)
冥王星や火星がそれこそ火おこしの経験があると思われるほど、ど田舎扱いされるということは、
30以上あるという植民惑星で生活するのが普通で、
宇宙開拓初期に作られた冥王星や火星の旧型コロニーで生活するのは相当の時代遅れだと思われるような状況ってことですよね。
と、いうことは、火星のコロニーの完成からも相当の時間が経っているはずなので、ルナのお父さんが亡くなったのは火星ではない。
あるいは、火星のコロニー建設中の事故ではなくて、完成後の事故で亡くなったということなのでしょうか。
ルナの人物紹介にもお父さんは「開拓地」での事故で亡くなったとだけあるので、火星ではないのですかね、やっぱり。
両親を亡くしたルナがなんで火星で育つのかという疑問は残りますけど。 ど田舎なのに、わざわざ火星に行く理由はなんなのか。
火星のコロニーの完成までにかかった100年の間にその他の植民惑星の開拓も並行して行われていたのかな。
だから火星や冥王星にはまだ未開発の地区が残っていると。
ルナも冥王星は資源豊かな惑星だと言っているし、外により開拓しやすい惑星を見つけたらそっちの開拓が優先されてきたので、
改めて太陽系惑星の再開発が行われている状況なのかもしれません。
火星のコロニー完成後に30以上の植民惑星を開拓したとすると、ほんとにその発展は驚異的なスピードですね。
21世紀の中頃から100年かけて火星のコロニーを完成させ、その後22世紀中に30以上の植民惑星を開拓して、
火星や冥王星はど田舎扱いされるようになってるって……やるな、人類。
それにしたって、マッチもライターも使わずに火おこしをする経験はないと思うぞ。
05.03.12