ベルのいきなりな成長にびっくりの第4話。ベルの一人語りとなりました。
これは独り言ではなく、会話の相手がいるのですが、誰と話しているかはお好きな相手で設定してください。
一応イメージしていた相手はいるので、お好きにといっても、誰かの顔が浮かんでしまうかもしれませんが。
リアルタイムで見ていたときは、本当にベルが急に成長したのにびっくりでした。成長一番乗りですよね。
この後の話も彼は男前っぷりをそりゃあもうたっぷりと見せ続けてくれるのですが、
なんであんなに気弱だった彼が、急に成長しちゃうのか、全然わからなくて、正直ぽかーんとしてしまいました。
それがなんとなく納得できたのは、DVD-BOXでの人物紹介を見たときです。
16歳でみんなより年上であるということと、冥王星コロニー出身でいじめられているという記述で納得。
(なんで冥王星出身がいじめの原因になるのかはわかりませんが。田舎者ってこと?)
コンプレックスの原因が一気になくなっちゃったということだったのかと。
学校に通っているうちは、たとえ1歳の年の差でも大きな溝や壁になってしまうもの。出身地の違いというのもそうです。
彼が冥王星からの転校生なのか、ふつうに入学からソリア学園だったのかはわかりませんが、
年の差と出身地の違いから、ベルは自分の居場所を学校でうまく作ることができなかったのではないかと思ったのです。
ある程度人間関係ができあがっている集団に入り込むというのは難しいことですから。
学校に限らず、転勤や、あるいは結婚という状況でも、苦労する人が多いように。
ルナのようにどこにいようが私は私というタイプだったり、カオルのように他人との関係を拒絶していたり、
シンゴのように他のことが気にならないほど打ち込めるものがあるというなら、 集団に属さなくてもやっていけますが、
ベルはそのどれでもなかったので、学園では自分がとるべき態度や立場を決めかねて、 萎縮してしまっていたのではないかと思います。
ハワードの子分という立場は、とりあえずの居場所が確保できますから、ある意味でベルにとっては楽な状況だったのじゃないでしょうか。
ハワードはやたら親のことを持ち出しますが、ベルにとってお父さんがハワードの会社で働いているということは、
ハワードの子分でいる理由としては軽かったと思います。
ベルのお父さんはあんなに素敵で、ベルにとってもあこがれであり、誇りであるわけですから、
お父さんをどうこうしてやるというのは、脅しとしての効果はきっと薄いでしょう。
ただ、あこがれの父に自分の情けない状況を知られてしまうのが嫌だったのでしょう。
だから、ルナの「あなたはあなたじゃない」という言葉は痛かったと思いますね。
「あなたじゃない」と言われても、ベルにはその「あなた」というものが作れていないわけですからどうしようもない。
それが、遭難した状況では、年上であるということも、田舎者(?)であるということも、ハンデではなくなって、
むしろ強みであるわけですから、ベルは一気に花開いたと、そういうことなのかな、と思いました。
ただ、そういうことはアニメ本編を見ているだけでわかるようにしてほしいなあとも思いますけど。
05.03.06