後に続けて書く5題 ――あの日からどれだけ、我々はあれに振り回されたことだろう。 戻ってきた人たちはそう言って辺りを見渡した。 ――けれど、この惑星の環境をあれは守り通してくれたのだな。 気持ちのいい風と、きらきらしている水、そしてたくさんの植物と動物。この惑星いっぱいの命と自然を確認して、その人たちの目はみんな細くなった。 ――これからは我々が守っていかなければならない。一緒に力を尽くしていこう。 ボクに向かってそう言ってくれた人に、ボクはうなずいた。この惑星はボクたちの生きる場所。ボクたちの手で大切にしていかなければならないんだと、ボクの心もひきしまる。 でも、でもね。この惑星を守ってくれたのは、サヴァイヴだけじゃないよね。ルナたちが、みんながいてくれたから、この惑星はきれいなままここにあるんだ。 ボクがんばるよ。みんなと生きる場所は離れてしまったけど、心はいつも近くにあるんだよね。側にいてくれる人たちもいる。ボクはひとりじゃないから、がんばれる。この惑星をもっともっときれいな場所にするよ。 ……本当はちょっと寂しいんだ。みんなの声が、今でも時々聞こえてくるような気がするよ。そういうときはちょっと胸が痛い、かな。 でもボクは元気だよ。 いつか、いつかまた会おうね。 |