プレイ記録 リズ先生 十六夜     目次に戻る遙か部屋に戻る

<鎌倉はさらっと>

 福原攻めは特に何ごともなく、その後は鎌倉へ。

 鎌倉で先生に鍛錬をお願いして、ランニングの後稽古ということになるイベントです。
 鎌倉の武士に追いかけられてしまった神子ちゃんを、先生がマントの中にかくまってくれるというイベント。
 武士は先生を恐がって逃げてしまうのですが、鬼じゃなくても、あんなに大きな人に威圧されたら恐いと思う。

 ともかく、なんで鬼っていうだけでこんなに恐がられるんだろうという疑問を抱いて、二章へワープ。
 そして二章をやりなおすのですよ……。先生ルートってほんとに大変。
 ここで星の一族を探すイベントを見なくちゃいけないんだそうです。先生の蜜月も一個欠けちゃうし、後でまたやりなおすんだろうな、きっと。あとどれだけがんばったらEDなんだろ。
 ともかく次は五章に跳んで福原を攻めて、今度は鎌倉じゃなくて京に跳びます。

<やっぱり譲が好きだ> 

 六章、今度は京にて。
 景時さんが飛ばした手袋を先生が瞬間移動で取ってきてくれるというほのぼのイベント。

「さっすがリズ先生」
「私にはたやすいことだ」
 なーんて、八葉の同士の仲良し会話はいいですねー。
 仲良きことは美しきことかな。
 先生はこういう一時にも幸せを感じるんでしょうね。

「今の技私にも教えて下さい」
 望美ちゃんも無邪気なんですが、ここから会話がまたいつもの方向に。
 鬼の一族の血がないと無理だと言われて、望美ちゃんが鬼の一族のことを知りたがると先生が逃げる。
 だから先生、逃げられたら追いかけたくなるんですって。望美ちゃんの好奇心が満足する程度にお話につきあってあげてくださいな。
 まあそんな器用なことができる人だったら、とっくの昔に望美ちゃんと幸せになってますよね。
 先生のことが気になってしょうがない望美ちゃんは、鬼の一族のことを調べてみようと思い立ちます。
 それはいいのですが、尋ねてみる相手の選択肢が4つもあるのです。

「やっぱり弟子の九郎さんだよね」というのは、まあ素直な望美ちゃんらしい。
「この世界のことを聞くなら弁慶さんかな」というものいいでしょう。
「同じ玄武の敦盛さんなら、何か知っているかな」これはない気がする。同じ玄武って、何かとってつけたみたいな理由だし。とってつけたんだろうけれども(笑)

 で、残りの一つが「意外と譲くんが調べているかもしれない」

 って、え!? こんなところで譲を持ち出すの??
 うーん。普段から望美ちゃんが譲を頼りにしている証拠がここに現れたわけですが、ちっとも譲の幸せにつながらないところがどうしましょう。
 どうしましょうって当然譲を選ぶわけですが。
「俺も先生がそう呼ばれていることしか知らないんです」
 さすがの譲もそこまでは気が回らなかったみたいです。そこまで気が回っていたらかえっておかしいけど。でも望美ちゃんの期待に応えられなかったことで、譲は落ち込んでしまいました。すみませんとしょげる姿があわれを誘います。
 頼られたのに何もできないままでいるなんて、譲にはできないことなので、彼はがんばりました。自分にはわからないけれど星の一族に聞いてみたらわかるかもしれないという提案をするのです。
「ありがとう」
 一筋の光明が見えたことではしゃぐ望美ちゃん。アップする譲の★。
 いや、ここで上がるなよ……。
 譲、明らかに望美ちゃんの気持ちが他の男に向いている場面だよ? なのにそこで★アップってどういうこと? もうほんとにあんたって子は。
 先生の通常ルートでも、先生を気にする望美ちゃんに「俺も先生を探します」と協力を申し出る場面があるわけですが、景時さんの平泉ルートでもそんな場面があるわけですが、ひょっとして譲には必ずこうして望美ちゃんをあきらめる場面が用意されているのですか? ああもう先輩の心は決まってしまったんだなと譲が悟り、自分はじゃあ先輩の幸せのためにできることをしようと心を決める場面があるのですか? ってことは八葉全員のルートをプレイしなければならない義務が私に発生するということですね!?
 あらまあどうしましょう。先生ルートでこんなに時間をかけている場合じゃないのかもしれません。

 星の一族の所へ行きましょう。もう全速力で行きましょう。
 星の一族の方は望美ちゃんのことは歓迎してくれるのですが、先生のことはしてくれません。先代と先々代の神子の敵が鬼の一族だったということを知っているので、とても歓迎するどころではないのですね。
 そんなことがあったのかと初めて知り、望美ちゃんはショックを受けるのですが、先生はひどいことを言われたというのに穏やかな姿勢を崩しません。
 今の状況で充分幸せなのだと。
 どうしてそんなことが言えるのかと、ますます先生のことが気になる望美ちゃんは、先生の話をもっとよく聞ける場所に行こうと二章へジャンプ。
 蜜月イベントその1。先生とおでかけデート再びです。

<何度時空を越えれば> 

 他の人ルートの譲が気になって先生ルートへのモチベーションが一気に下がったこの現実をいかにせん。

 というよりこの飽きっぽいというか気まぐれというか集中力のなさすぎる自分をどうにかするべきなんでしょう。もっとちゃんとした大人になりたい。

 さて、二度目の秘密の花園デートでは、もう鬼の一族は先生しか残っていないのだという現実を聞かされることになった望美ちゃん。

「憎くないんですか?」

 望美ちゃんの問いはもっともなのですが、先生は「自分が生まれるずっと前に終わったこと」だと言って笑うのです。自分にできることとできないことの違いを知っているだけだと。
 それは達観というにはあまりに悲しいあきらめだと思うのですが。

 譲はあきらめようとしてできなくてあがいてますけど、先生はあがく段階すらすでに越えてしまっているのですね。もう何十年だか何百年だかあがいてきたんでしょうし。
 自分以外の人と望美ちゃんが結ばれた場合、譲の場合は相当傷ついた上で望美ちゃんの幸せのためにそれを受け入れる形になるのでしょうが、先生の場合はもう傷つくこともないんでしょう。もう望美ちゃんが無事で幸せだったら、それだけで本気で満足できてしまうんでしょう。
 何年の時を過ごしたらここまでになれるんでしょうか。先生の器は大きいと感動するより、痛々しくてたまりません。

<何度でも何度でも何度でも>

 デートを終えると後はEDへ一直線。七章に跳びまして壇ノ浦の合戦です。
 譲の時に大笑いした「景時さんかなあ」を初めとする選択肢から、先生を選びます。
「今夜は先生と過ごしたいな」

 いくら今回は景時さんが本命じゃないからって、やっぱり「かなあ」はないよね。多分、景時さんルートなら選択肢はもっとときめきなものに変わるんでしょうけど、だからってでも気の毒すぎる。他の人のは、別に狙っているときじゃなくてもそれなりなのになあ。

 なんて景時さんに同情しつつ、先生の元へ。
 明日に備えて休みなさいって言われたのですが
「って先生も起きてるじゃないですか」
 と口答えしてみたらば、ここじゃない夜で休んだから大丈夫って言われました。
  え? 先生、そんな頻繁に時空跳躍してるのですか?
 ひょっとして望美ちゃんの知らないところでそれはそれは細かいフォローをしてくれているのでしょうか。
 ますます頭の中がこんがらがるんですが、それはともかく先生は望美ちゃんを褒めてくれました。強くなったなとしみじみ語る先生。
 清盛との最終決戦。この土壇場で望美ちゃんがちゃんと生きていることが、命の危険をもうそれほど心配しなくてもよさそうな状況が嬉しいんでしょうね。それもこれも望美ちゃんがちゃんと自分でがんばったからだよ、と褒めて下さる先生。
 そんな望美ちゃんと出会い、そばにいられたことが「至福だった」と語る先生。

 ああもうすっかりお別れモードなのですね、先生は。

 思い出を振り返り、今回は望美ちゃんの幸せな未来を見届けられそうだと気持ちの整理もついてしまっているのですね。
 このルートの望美ちゃんは先生が逆鱗を持っていることを知らないので、「ここじゃない夜」を初めとして先生の話はその半分も理解できないわけですが、それでも先生が「至福だった」と回想モードになっていることに気づいて不安を感じます。
 そうして不安なまま最終決戦。

 清盛には「鬼と神子が協力するとは」と嘲笑されますが、今さらそんなことで揺らぐ先生ではなく。
 たとえ都を失っても一族の血は残るだろうと、清盛をいさめるのですが、怨霊となった清盛にそんなものが通じるはずがありません。先生のこの言葉はとても重いものなので、通じないのが切ない限りですが、戦闘に突入。

 今度は二人だけで清盛戦だなんてことはなく、みんなと一緒に戦います。前回二人でも楽勝だったんだから、今回苦戦するはずもなくあっさり撃破。
 先生は土属性だから、譲とちがってちゃんと活躍してくれました。
 清盛を倒し、神子も無事であることを心から喜ぶ先生。遠い時を越えてようやくたどり着いたハッピーエンドですからね。にこにこしながらよくやったと褒めて下さいます。そうして先生は言います。もう神子の役目は終わったのだから、自分の世界に帰りなさいと。
 でも望美ちゃんの方は全然ハッピーエンドじゃありません。先生のために頑張ったのに、帰れと言われてはいそうですかとはうなずけるわけがありません。
 そしたら先生は一人で消えてしまいました。

 蜜月ルートも置いてきぼり展開なんですね。
 でも、通常とはここからさきのときめきが違いました。
 先生をあきらめきれない神子ちゃんは、あの秘密の花園へ。
「何故帰らなかった!」
 帰って自分の幸せをつかめと自分といることは神子のためにならないという先生に、先生がいない未来に幸せなんかないと返す神子。
 そしてスチル! アニメじゃなくてよかった!(心から)
 先生がいなくちゃ嫌だと必死の望美ちゃんに、先生が落ちるまでのやりとりは、ベタといえばベタなんですが、でもときめいた! 結局神子ちゃんに負けちゃう先生にときめいた!

「それがお前の望みならかなえよう」

 という形で落ちるのが往生際が悪くていいな!(褒めてる)
 自分も神子と一緒にいたいって言えばいいのに、最後まで自分の望みを通すという形がとれない先生にときめく。
 EDスチルも幸せそうでよかったなと思いました。
 長い間苦労したんだから、幸せになって欲しいですね。

 でも、このルートだけだと先生がなんであんなに訳知りなのかわからないんですね。やっぱり通常ルートあってこその蜜月ルート。他の人にチャレンジするときも、通常→蜜月の順でクリアしないと訳がわからないのかもしれません。
 さーて、可愛そうな譲を探しに行こうかなー。

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