プレイ記録 ヒノエ 通常     目次に戻る遙か部屋に戻る

<さ、朔ちゃーん!>

 ヒノエくんを待たなくてはなりません。その道中でいきなり朔ちゃんイベント発生。何ごとかと思ったら、憂い顔の望美ちゃんに朔ちゃんが声をかけてくれました。

「ヒノエ殿のことが心配?」
 おお、もうここまで来たら、二人の仲は公認のようです。譲はどうしてるんだ譲は。

「離れてるといっそう心配よね」と、望美ちゃんのことを気にかけてくれる朔ちゃん。
「つらい時は、つらいと言っていいのよ?」
 さ、朔ちゃん! その言葉はそのまま君に返すよー。

「私で力になれることがあったら、何でも言ってね」

 その言葉もね!

 はー。これが見られただけでも、ヒノエくんルートやった甲斐があったな。女の子の友情イベントって好きです。やっぱり朔ちゃん大好きだ。

<譲はこうしてた> 

 ヒノエくんを待つために海岸線に陣をしく源氏軍。

 水雷屯の気が出ているという白龍。
 式盤で情勢を読もうとしていた景時さんが、その意味を教えてくれるのですが、言葉が難しくてわからない望美ちゃん。そこへ譲が口を挟みます。

「――そんな感じですか?」
「へえ〜、驚いたな。オレよりよっぽど陰陽師の才能があるよ」

 と景時さんに感心されてしまう譲。星の一族としての才能でしょうか。
 と、そこへ敵が夜襲をしかけてきます。

「敵の数は?」と冷静な譲。
「先輩、どうか俺から離れないで」と頼もしい譲。

 敵を撃退した後に、同士討ちの危険があるから夜襲は普通しないものだと言う景時さんに「敵は怨霊ですからね。同士討ちなど、気にしていないのかもしれません」と、もっともな指摘をする譲。なんだお前、カッコイイじゃないか。

「おはようございます。朝になりましたよ」と起こしてくれる譲。
「疲れているところを起こしてすみません。食欲がないなら…朝食は軽いものにしましょうか?」と気遣いの譲。

 譲! 他の人のルートの方が輝いて見えるよ!

<勝ち戦が似合う>

 で、その後は約束通り来てくれたヒノエくんのおかげで勝ちます。さらにその後もヒノエくんの策が大当たりで勝ちまくり。
 総大将は九郎さんで、軍師は弁慶さんで、戦奉行は景時さんなんですが、ここからはずっとヒノエくんの一人舞台なんでしょう。他の人のルートでもそうだしね。先生なんて一人で特攻だったしね。
 で、特に面白みがないのでありました。
 もうプロポーズまで済んでるし、何もすることがないというか。
 薩摩守との戦いがちょっと盛り上がったくらい?

 親戚との戦いでちょっと傷ついたヒノエくんはさすがに冷静ではいられなかったのか、阿波水軍の策略にはまってちょっとピンチ。鎖でぐるぐる巻にされちゃうんですが、それもあっさり抜け出してクリア。ヒノエくんはスーパーヒーローだね。

 あれ? このまま行くと、ヒノエくんが死ぬところは見なくて済むってことかな。ヒノエくんは死亡イベントがないのでしょうか。

<まだまだ勝ち戦> 

 ヒノエくんのルートだと、同じ屋島戦でも、龍穴を通ったり、草薙剣が出てきたり、色々目新しい展開なんですけど、でも突っ込みドコロがなさすぎて、別に書くことがありません。
 ヒノエくんはかっこいいけど、でもそんなのもうわかってるし!
 ヒノエくんにとってはよく知っている人との戦いになるので、惟盛戦もちょっと切なかったりとかはしますけど、でもそれくらいかなあ。なにせプロポーズまで済んでるからなあ。

 もの足りないと思いつつも、ストーリー展開はそれなりに楽しんでおりました。
 草薙剣は陽の気を持っているので、陽の神子である望美ちゃんが持っているとさらに力を増すのだそうです。それは対清盛戦の切り札になるけど、清盛も対策を練っているだろうからただでは済まないはずだなんて、ヒノエくんがそんなことを言うので、ちょっとドキドキしてました。清盛の悪あがきって何かしらと楽しみにしておりました。
 で、最後の最後。
 この女を奪われれば手も足も出ないだろうとかって、望美ちゃんを盾にする清盛。

 えー! 望美ちゃんってば何やってんの! しっかりしてー!

 海賊に誘拐されたり、阿波水軍に騙されたり、挙げ句の果てには清盛に羽交い締めって、望美ちゃんそんなのばっかりじゃーん。それでも戦女神か! ちゃんとしろー!
 一方、大事な女を人質にされても慌てない熊野別当。草薙剣を振りかざして清盛に向かって――

 ここでアニメー!!??

 ほんとにアニメってクライマックスで流れるのね。ちょっと色々台無しなんですけど! まあ動きはわかりやすくなるけどね。譲のときもそうだったように、立ち絵だけだと、誰が何をしたかわかりづらいよね、この場面。
 それでまあ、色々台無しなアニメでも、一応動画なので、ヒノエくんが草薙剣をもって清盛にジャンプ一番斬りつけて、清盛の方は望美ちゃんを手放して応戦したってことがわかるんですが……。
 お前はバカか、清盛! せっかく盾にとった人質を突き飛ばしてどうするよ? そこは草薙剣の前に望美ちゃんをさらしてヒノエくんの手にかけさせるが悪役として正解でしょうよ。もーみんなしっかりしてー!
 色々言いたいことはあるけど、でもまあともかく、ヒノエくんと望美ちゃんの活躍で清盛を倒し、めでたしめでたし。

(私、やっぱり元の世界に帰らなきゃいけないんだろうな…)と、悩み出す望美ちゃん。え、まだ悩むトコそこなんだ?
「ヒノエくん、 これまで本当にありがとう。でも、…これでお別れなんだね」

 うーん。「帰るな」とはっきり言ってくれた人に対して言う言葉じゃない気がするけどなあ。ヒノエくんの意志ははっきりしてるんだし、後はあなたがどうしたいかでしょ? 望美ちゃん。 この次の選択肢もどうでもいいようなのが並んでるんで、もう適当でいいすか?
「私、いつもヒノエくんの幸せ祈ってる」

「帰さねえよ」

 ほらきたー。ご覧なさい。ヒノエくんはもう決めてるじゃないの。
「お前を熊野に連れて行く。ずっと楽しく暮らそうぜ」
 再びプロポーズ。
 ごめんねえ、ヒノエくん。望美ちゃんってば、のんびりやさんで。でも、もうさすがに気持ちも決まるでしょ。

「い、いいの?」

 気持ちも決まるでしょと言っておいてなんですが、展開上これが自然な気がするので、これでいきます。 「ほんと? 嬉しい!」とかって返事するくらいなら、悩む前に熊野に行くって自分から言ったらいいんじゃないかと思うんだ。プロポーズされてたことも忘れて、「帰らなきゃ」なんて悩んだのんびりやさんは、これくらいでちょうどいいと思うんだ。

「もちろんいいさ。オレが決めたんだぜ。誰が否なんて言えるんだ?」

 うんうん。ヒノエくんはこうでなくちゃね。のんびりやさんの望美ちゃんをしっかりリードしてあげてくれたまえ!

「野郎ども! オレの姫君に万歳三唱だ!」

 ヒノエくん、嬉しそうですね。めでたしめでたし。

<もやっと> 

 やっぱり通常ルートでもヒノエくんはかっこよかった。というより、通常ルートの方がはるかにかっこよかった。
 源氏の人ではないので、戦う理由がないのですが、そこは尊敬する父を越えるために父を負かした清盛を倒すというのを付け加えて盛り上げてましたね。(盛り上がったかどうかは別として)
 面白かったです。突っ込みドコロは少なかったし、源平合戦の本筋の方は付け加えた理由があってもやっぱり盛り上がりが薄いので、もの足りない気もするけど、でも乙女ゲームとして正しい姿なんだと思います(笑)。ヒノエくん、ちょー格好良かったし。これで惚れなきゃ女じゃないってくらい。

 蜜月ルートであんなに「望美ちゃんを元の世界に帰さなきゃ」って悩んだ人と同一人物とは思えませんが。
 初めから望美ちゃんを自分のものにして熊野に連れ帰る気満々だったんですが……。なんか、通常見たあとだと、蜜月ルートのヒノエくんは余計にもやっとするなあ。

 ヒノエくんに関しては、蜜月→通常のクリア順でよかったのかも。逆の場合、通常であんなかっこよくさらっておいて、今さら悩むなよとか思ってしまっただろうし、そのくせ最後の結論は望美ちゃん置いてきぼりで一人で勝手に出してしまう展開なので、ますますもやっとしただろうなと思います。
 熊野に連れて帰るっていうのも、自分一人で決めた結論ですが、望美ちゃんの意志の確認はちゃんとしてますものね。やっぱり二人で決めないとダメだと、望美ちゃんが戦う乙女なので、余計にそう思います。
 ヒノエくんは自信満々の方が似合いますしね。元の世界を捨てたことを後悔させないぜっていうスタンスの方が合ってると思う。
 あの強引な白龍の逆鱗設定でもやっとすることもないしね(笑)

 ヒノエくんは通常の方が断然いいというのが結論でありました。

 あそうそう、ヒノエくんも「望み」とか「望む」って結構言いますね。「お前の望みをかなえてやる」とか「お前が望むならなんだって」とかそういう感じで。でも「輝く望み」とか「俺の望み」ほどインパクトの使い方はありませんでした(笑)。

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